日本医療バランスト・スコアカード研究学会 第12回学術総会

学術総会会長挨拶

中野 種樹 第12回学術総会会長
日本バランスト・スコアカード研究学会 第12回学術総会会長
一般財団法人 長岡記念財団
理事長 中野種樹

病院経営を取り巻く環境の変化により、病院がその変化にフレキシブルに対応できる瞬発力と、目標に向かって着実に進むことのできる持久力を持つことは必須で、当院も例外ではありません。長期的に見ると当院が開設した昭和10年から、精神科病院は隔離政策や収容の時代を経て、「入院中心の医療」から「地域生活を中心とした総合的な医療」の時代へと変化してまいりました。近年その変化は更に加速されています。

第12回日本医療バランスト・スコアカード研究学会学術総会は 『時代と共に変わる病院の役割~BSCを用いた戦略的経営~』 メインテーマとし、平成26年10月18日(土)に開催いたします。その主催病院としてご指名いただいたことは誠に光栄に感じると共に、これまで11回の学術総会の盛会を目の当たりにしてきたことから、開催に向けて身の引き締まる思いです。

当院はBSCを導入して5期目となり、当初はBSCそのものの理解が浸透するのに時間がかかりましたが、現在では経営改善に有効なツールとして広く職員に認知され、意識改革も進みました。しかしBSCの作成に直接関わった職員と、そうでない職員を比べると意識や行動に差があるのは明らかで、その差を解消しBSCを有効に機能させるためには、トップが率先して舵取りを行い末端の職員へ当事者意識を持たせることが必要だと感じています。サブテーマとして掲げた 『いま問われるリーダーシップ~BSCへの積極的参加~』 BSCを導入している病院の多くが抱える問題ではないでしょうか。

今回の学術総会によって、既にBSCを運用している病院は更なる導入効果が得られることと、今後の導入に向けて興味をお持ちの病院が、最初の一歩を踏み出すためのきっかけとなるような、意義ある学術総会になるよう取り組んでまいります。

折々に四季を感じることのできる京都ですが、特に秋の京都は地元の人からも人気の高い季節です。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。