第69回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会

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御挨拶

第69回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会
会長 伊藤壽一

  第69回日本めまい平衡医学会を担当させて頂きます。誠に光栄に存じます。
  本学会は日本の耳鼻咽喉科を牽引してきた学会であります。最近では本学会の会員数がやや減少の傾向ではあります。これは「めまいは難しい」とか「結局治療法が限られている」などの考えで、比較的短期的解決法を望む若い医師がやや敬遠するからではないかと思われます。逆に考えれば「めまいは難しい」ので研究する余地が十分あることになり、「結局治療法が限られている」ということは是非新規治療法を開発しなくてはいけないことにもなります。この分野は耳鼻咽喉科の中でもまだまだ発展しなくてはいけない分野であります。このような観点で本学会を主催していきたいと思います。
   本学会には特に主題というものは設けませんが、特に若手医師の教育、めまい診療の特に基本的な考え方にもスポットをあてる予定です。
   シンポジウムは「1.前庭系の最先端研究―分子生物学からシステムニューロサイエンスまで−」と「2.めまいの新しい疾患概念」の2題です。シンポジウム1ではめまい平衡医学の分野での研究をどのように進めていけばよいかという観点で、色々な方法論を交えた研究成果を発表して頂きます。特にこれから研究を始めようとする若い医師には参加して頂きたいシンポジウムです。シンポジウム2では、めまいの診断・治療といっても実は色々な新しい概念が導入されてきていますので、その点を討議して頂きます。
   パネルディスカッションは2題設けました。「めまい相談医(案)とは?」では、現在本本学会の各種委員会で討議されている「めまい相談医」とはどのようなものか、また実際に必要なものか、「めまい相談医」が実現すればそれになるための資格、手続きはどうすればよいかなどを討議するパネルです。本学会参加者の多くの方は現在、または今後「めまい診療」を自分の専門の1つに考えられている方であると思います。めまい診療を専門にする医師を一般の患者にどのように周知するのかという問題を考えても、このような「めまい相談医」の存在は必要であると思われます。さらに、学会の最後に「双方向性パネルディスカッション:めまい臨床診断の進め方」なるパネルディスカッションを設けました。めまいの診療の専門家を目指している方々は是非参加して頂き、演者、会場が一体となって謎解きをするような気持ちで討議をして頂ければと考えています。
   特別講演では、Johns Hopkins 大学のJohn P. Carey 先生に、これも新しい疾患概念の1つである「上半規管裂隙症候群」について御講演頂きます。もう1題は「ムラタセイサク君の開発と活用」です。京都の村田製作所が作った自転車に乗ったロボットがどのように絶妙にバランスをとるかにつき、その仕組みの説明と、実際にロボット「ムラタセイサク君が登場して実演して頂きます。見ているだけでも楽しいのですが、村田製作所が自社の製品と何ら関係ないこのようなロボットを何故、どのような意図で開発、作製することになったのかを聞いて頂きたいと思います。
   本学会ではランチョンセミナーを4題設けました。プログラムを見て頂くと、従来の学会のランチョンセミナーとやや色合いの異なった演題もあるのに気がつかれると思います。これも本学会のテーマの1つと考えています「若手医師の教育」に関し、本学会とはあまり関係のない分野も含まれていますが、どのような考え方で研究などに取り組むのか、若い人への教育はどうするのかなどについてもお話頂ければと考えています。なお、本学会が行われる国立京都国際会館は緑に囲まれたとてもいい環境のもとにありますが、周辺にはあまり食事をする場所がありません。ランチョンセミナーのお弁当には色々な京都老舗料亭弁当をご用意しようと思っております。是非お楽しみ頂きたいと思います。
   学会前日まで「第6回国際メニエール病学会」が行われ、本学会はそれに引き続いて行われます。この国際学会はメニエール病という題目がついてはいますが、めまい平衡医学と聴覚系の内耳研究をテーマにする学会です。多忙な先生方にとって両学会に参加することは時間的にも大変であろうと思いますが、カバーする分野が必ずしも同一ではないこと、また著名な海外の研究者が一同に集まるまれなケースだと思いますので、同学会へのご参加もよろしくお願い致します。
   秋の京都は紅葉の真っ盛りで、1年中で最も美しい季節であります。学会の合間に是非京都の秋を楽しんで頂ければと思います。多くの先生方のご来京を心よりお待ちしております。